2月23日から展示が始まった。昨年のKYOTOGRAPHIE（通称KG）で参加をしたInternational Portfolio Review 2021 DELTA Award受賞したことに対する副賞としての開催。展示作品は「Life Works」。KGスタッフのアマンダさんとエリザさんに色々と相談をしながら、展示と合わせてダミーブック を制作することを目的にした展示になっている。
ポートフォリオレビューに出した目的として、今までなかった繋がりや写真集を作ることを現実にしたいという思いがあった。正直なところ、目的が明確であるが故に、このタイミングでの展示という副賞は頭を悩ませることになった。その正直な悩みを伝え、ダミーブックを主役とすることに理解を示してくれたKGのお二人には感謝の気持ちを伝えたい。
展示の内容が決まり、本格的にダミーブックを作り始める頃、展示までの期間は1ヶ月半程度だったと思う。ネガを見返し、セレクトし、スキャンをし、さらにセレクトし、簡易印刷をしてセレクトをし、PC上にデータを並べてセレクトし。ネガのスキャンに大きく時間を取られ、ダミーブックを制作するための期間は正直なところ1週間程度だったと思う。
この場所に関わってきた12年間で自分が立ち会ったいくつかの出来事、目の当たりにした様子。大別された3つの局面。ダミーブックを作ることによって私が今まで何を見てきたか、そして現在何を見ているのか、そんなことが現れてきたと思う。完成した本の重みは、省くことになった写真を思うとまだまだ軽いように思う。ここにできた本もまた、目の当たりにしているものの途中としてある。人が関わることによってまとめられた時、それを完成と呼べるかも分からない。私の制作はいつも途中にある。「そこにある」。その間は、どれだけ完成と言えるものが出来上がったとしても、途中である。12年を経てその途中をまとめました。4月3日まで手に取ることができます。
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片岡俊「Life Works」
2022.2.23-4.3
at. DELTA / KYOTOGRAPHIE Permanent Space
OPEN: 11:00–21:00（L.O.20:00）
※現在はまん延防止等重点措置の関係で20:00にCLOSEします。
CLOSED: MON&TUE&WED