Statement

人が無意識に関わるものに興味がある。写真を撮影し、慣習的に理解をしていたものに目を向け、そこに新たな理解や、未だ見ぬ世界を見ようとする。触れることができる近さ、眼差すことができる遠さ。それは、私たちが無意識に関わる距離である。私はそれら「無意識に関わるもの」を対象として、新たな理解を探究する。

写真によって、見つめることとなった慣習的な理解は、私への問いとなり、作品となり、またそれらは、見る人にとっての新たな理解へと続くのではないかと考えている。写真は新たな理解をもたらすのか。そうした写真とは何かを、探し続けている。