近所の森

自宅を出て1分以内。“近所の森”と名付けたその場所は、森と言うには小さいが、何かが宿っているような不思議な空気を纏って、その場所を形作っている。近所の森がある一帯は住宅街で、土地があれば家が建つような場所である。どうしてここだけはぽっかりと広く残り更地にされることもなく、植物の溜まり場として存在しているのだろうか。調べれば誰かの土地のようである。何をするでもない植物の溜まり場のようになっているこの状況は人の意思によって生かされているとも言えるし、人の意思がないからこそ生かされているとも言える。私も自由な土地を持ったとすれば、こんな風に整備することなく、植物が一年を全うするような場所を作ってみたいと思う。それが人の手の中と言えるのか、植物の自由と言えるのか、そういう間の場所のように見えて前を通るたびに写真を撮っている。