約束をしないまま
2021年4月2日
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日々について考えるとき、その日、何を達成したか、誰と会ったか、と考えることがある。

今日は何かを達成したことはない。目的としていた展示を見に行くことができて、偶然誰かに会う日になった。まず、予定があって会うことはできなかったけれど姪と兄が遊びにきてくれて、電話で少し話すことができた。目的としていた展示会場で、話すたびに話が合う写真家に再会した。駅までの道すがらに本屋に寄って、徒然話をする。またねと言い合って予約をしていた美容室に到着し、美容師さんであり、仲のいいその人と話す。途中で、いつもの写真家友人が登場し、夕飯を一緒に食べた。

約束をすることが苦手で、特に同じ人との約束が続くと、気持ちが疲れて行く。だからと言って、誰かに会うのが苦手という訳ではない。きっと、他人よりも誰かと会うことを欲していると思う。だが、約束は苦手だ。約束をして苦がない人は、世の中に家族と、それに近い人くらいではないかと思う。申し訳ないくらいに、私に寄って約束はそういうものだなと思う。

だから、今日のような偶然の再会が続くことは、私にとって、とても理想的な1日であり、驚きがあり、より、約束をしないままで居たいと思わせてくれる。先々の予定は私の中にあって、偶然流れてきたようなその日があって欲しいと思う。