生活
夜は眠ろう。
2021年3月2日
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近頃、眠る時間が遅くなった。明日も仕事。それでも起きている。なぜかというと、取り立てて理由はない。これから始めようと思っていること、早くやらなければいけないこと。浮かぶことは多いから、一つずつ、といいながら大体毎日を過ごしている。

昨日は久しぶりに友人達とzoomで少し話をした。「今からやねんけど」という連絡。ちょどこれから走ろうと思っていたところやけれど、自分としてはこのくらい気軽に声をかけてもらう方が気持ちが楽だなと思う。何日も前からの声かけは妙に構えてしまう。行き当たりばったりに人と出会うことが、もう何年も前からしっくり来ている。誰かの展示、誰かのお店。事前に連絡することもなくフラッと向かう。唐突に現れると驚かれる。驚かすつもりはないけれど、そのくらいがやっぱりちょうどいい。そして、唐突にいくと会えないこともある。それもまた「そういう日だな」という話でこれまたちょうどいい。

数日前、仕事で色々な人にメールを送った。自分の仕事の一番大事な内容で少し緊張しながら送った。新しいことの反応は何をするにも緊張する。受け入れらたら安堵する。頭の中には反発ばかりが浮かぶ。休みが明けて今日。いろんな人が、お店に送った内容を反映しくれていた。とてもありがたかった。「ダメもと」であった目標に現実味が帯びてきた。これはちょっとすごいと思った。

当たり前やけれど伝え方は大事。すぐに反応しないこと。ため込んで、日を置いて。その間の胸中は正直大変で、頭にめぐるものはとことんマイナスに向かう。それでも、会った頃には意外になんでもなかったりする。想像以上に、人は人に対して声をかける。文面と心情は随分と離れている。私はそれを知って拍子抜けする。声をかけるのが難しいくらいがいいのだろう。人の顔も、世の中を見ていると、どことなく暗い気がする。たくさんのものに縛られているからかなと思う。誰かの反応が鮮明に伝わってくる。言葉を出すとテロップがつく。話すことは難しい。ほとんど誰でも難しい。同意見であっても、違う意見であっても、一つ一つの言葉に声色以上の脚がついていく。しんどいなと思って、そっと画面を暗くする。

確定申告を進めようと思っているのに、作品用のステートメントを優先してしまう日々。新しいキーボードも買って、文字を書くことに頭も手も動いてしまっている。しかしもう少し。止まっていたものが少しずつ動き出している感じ。そんな感じ。その動き出した感じもあってか、3月は久しぶりに遠出をする。遠出と言っても片道4時間程度の場所へ、ひっそりと、海を見て山を歩く。知らない土地に頭と体を持っていく。水と血を入れ替える。写真を撮る。見たことがなかったものを見る。誰かの生活に囲まれながら、私の知らない場所で、知らない人たちとすれ違いながら歩く。どこでもなく眺める。そんなことをしようと思っている。文章も書いてみようと思う。

気づけば一時半になりそうだ。普段は12時を過ぎれば布団に入る。ちょっと覚醒しがちな夜を続けている。この散文を書き終えて、布団の中に入る。すぐに眠る感じではないなと思っている。旅のこととか人のこととかを少し考えて眠る。さっきお風呂に入る前に聞いていたYouTubeのラジオ。ホストである人は少しいらいらしていた。今の生き方に対して集まってくる人にいらいらしていた。ベクトル。それが合わないのだろう。いらいらされた側は訳も分からない風で、「はぁ」とか「ふぅ」とか「はは」とか言っていた。ベクトル。言い切り。自信。インターネットに集まってくる人にある空気を目の前にして、どっちも浮いているようで、複雑な気持ちになって、パソコンをスリープにした。

散文。夜が夜らしい感じ。すっかり1時半だ。眠る。朝ご飯の準備もできているし、すっきりと目覚めたい。