映画『20センチュリー・ウーマン』
2017年6月24日
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一人の母とその子供を中心とした、五人の人間模様。こういった、人に焦点を上げた映画が好きだ。デフォルメされずに、人サイズの物語。それぞれは、誰にでもありうること。僕はスケボーに乗らないけど、スケボーに乗る友達はいる。僕の周りに病気の人もいる。タバコを吸う人もいる。子を育てる友人もいる。父もいるし、母もいる。
人の成長は誰と出会うかであるなと思う。映画の中心は「母」や「女性」なのだと思うけど、誰と出会うか。それが心に残っている。15歳の男の子が、魅力的な女性たち(母・幼馴染・お姉さん)に出会うことによって、成長してゆく。魅力的は影響する。この人に会うことで、その人に会うことで。それぞれに強い意志があり、それが独りよがりでいない自然なものだったから、人から人へ影響が出るのだと思う。親と子が話していたり、幼馴染と話していたり、お姉さんと話していたり。さり気ないけど、共有する時間の良さをしみじみと感じる映画だった。
少し話は変わるけど、今日は大阪で何人かの人に会った。会えた人、会えなかった人がいる。今日は大阪に色んな人が集まっているなと思いながら過ごしていた。途中、大阪でご飯を作っている友人の店に行き、ビールを一杯だけ飲んだ。30分ほど話して「ほなまた」と言い合う。それぞれの今をじっくり眺める。「会いたい」とか「見たい」と思えるような周りの人々がぽろぽろ浮かんでありがたいと思う。現実に繋がる映画はいいものだ。大阪からの帰り、京都に着いてから少しだけ歩く。夜が前より明るい気がしたけど、前まで明るかった川が暗くなっていた。確かに時間は進んでいるようで、日は過ぎているようだ。